常識を破る究極の技術を。NR

ホンダコレクションホール

NR
75年にホンダは、2サイクル全盛へと様変わりした世界GPに4サイクルで長円形ピストンという常識破りのV型4気筒エンジンを搭載したレーシングマシンNR500の挑戦から10余年。1992年にNRの名を冠した市販モデルが登場する。
量産化に合わせてより形状がスムーズとなる楕円形ピストンのV型4気筒747ccのエンジンを搭載し、国内仕様では77PSに抑えられているが、フルパワー仕様では130PS本来なら140PSオーバーのポテンシャルを持っており、カムギヤトレーンによってレブリミットは150,000rpmまでが許容されている。
その高性能を支えてるのが、PGM-F1というフュエルインジェクションであり、日本で初めてems(エンジン・マネジメント・システム)を考慮に入れた、まさに画期的なものとなっており。
車体に目を移してもしても同じで、徹底して磨き込まれた目の字断面アルミツインチューブフレームやマグネシウムホイール、専用設計の4ポットFブレーキキャリパー、デジタルメーター、プロジェクターヘッドライト、カーボンFRP製カウルなど数え切れないほどの特別装備が採用された。
美しさも兼ね備えたこのNRは、量産世界初の独自技術がいくつも注ぎ込まれた究極のロードマシンとなった。
エンジン:水冷4ストローク90度V型4気筒DOHC8バルブ 747cc 最高出力:77PS 重量:244kg 年式:1992年
プロアーム式リアサスペンション PGM-F1
当時の販売価格:5,200,000円 現在換算で5,884,501円(消費者物価指数)

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