レースの情熱を公道へ NSR250R

ホンダコレクションホール

NSR250R
ロードレース世界選手権(WGP)を席巻したワークスマシンRS250RWをベースに公道走行可能な市販車として開発され、ワークス並の本格派ロードスポーツに昇華。それは125kgという驚異的なスペックを見ても明らかで、以降NSRシリーズはワークスの技術がすぐ移植されるといった進化の速さで注目を集めていく。94年に片持ちスイングアームが採用されたのもその好例で、常にトップマシンとしての地位を確保し続けレーサーレプリカ全盛期を確立した。
排気RCバルブ採用の新設計水冷2ストローク250ccをアルミツインチューブフレームに搭載。
エンジン:水冷2ストローク90度V型2気筒ケースリードバルブ 249cc 最高出力:45PS 重量:125kg 年式:1986年
常時噛合式6段リターン
当時の販売価格:559,000円 現在換算で702,705円(消費者物価指数)

VFR750R
型式名はRC30で、RVFをほぼそのまま市販車にした本物のレプリカで、一台ずつ入念に手組みされた予約受注生産限定車。
チタンコンロッドやクロモリ製カムシャフト、FRP製フェアリング、片持ち式のプロアームなど、高価な新素材の多用や高度な技術は内外を問わず細部にまで及んでおり、このモデルでTT-F1や耐久レースに参戦するプライベーターは多かった。究極の仕上がりを見せつけたこのモデルは多くのファンを魅了した。
一般の間でも型式名RC30と呼ばれるほうがポピュラーだったあたり、いかに本物であったかを証明した。
エンジン:水冷4ストロークV型4気筒DOHC4バルブ 748cc 最高出力:77PS 重量:201kg 年式:1987年
常時噛合式6段リターン
当時の販売価格:1,480,000円 現在換算で1,864,869円(消費者物価指数)
写真は1988年製

アフリカツイン
パリ・ダカールラリーを1986年~1989年まで4連覇したワークスレーサーNXR750のレプリカとして登場した。
アフリカツインという名称に込められた意味はパリからダカールのメインステージである雄大なアフリカ大陸を走るイメージとして名付けられた。ツインには2気筒エンジンを搭載していること意味している。
オフロード寄りのデュアルパーパスモデルで1989年と1990年でパリ・ダカールラリーのプロダクションクラス(無改造)を連覇した。
エンジン:水冷4ストロークV型2気筒OHC3バルブ647cc 最高出力:52PS 重量:221kg 年式:1988年 常時噛合式5段リターン
当時の販売価格:749,000円 現在換算で938,230円(消費者物価指数)

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