これまでにない発想で世の中を変える。シティ

ホンダコレクションホール

シティ
開発メンバーの平均年齢は27歳で、自分たちが乗りたいクルマとしてシティは開発された。
79年にフルモデルチェンジを受けたシビックは従来に比べ多少のサイズアップしたこともあり、軽自動車とのギャップが広がる傾向があった。当時はライフが生産中止された後でホンダとしてはより軽自動車に近いコンパクトカーの開発が急がれた。そこでミニ・シビックとして開発されたのがシティである。全長×全幅を切り詰めながら住居性でのゆとりを稼ぐ為には全高を拡大するしかなく、結果的にはそれをセールスポイントに”トールボーイ・スタイル”を謳うことになる。
エンジンはホンダお得意の低公害エンジンCVCCをベースに、さらに燃焼効率を高めるためにガソリンエンジンとしては異例の高圧縮比に挑戦したER型コバック・エンジンである。
サスペンションにも工夫が施され、リアはスプリングとダンパーを分解することでラゲッジスペースを最大限に稼いでいる。そして広がったスペースにシティ搭載ようとして同時に発売されたモトコンポの収納を可能としている。ホンダならではの4+2輪ライフを世界で初めて提唱・実践した。
エンジン:CVCC 水冷4ストローク直列4気筒横置OHC3バルブ 1231cc 最高出力:63PS 重量:675kg  年式:1981年
当時の販売価格:815,000円 現在換算で1,121,019円(消費者物価指数)

モトコンポ
トランクに納める時にハンドルとシートをボディ内に収容することで、ボディ上面は突起物が一切なくなってしまうのでモンキーの80年代版といえる。
折りたたみには一切工具は使わず、可倒式で畳むとボディからステップははみ出さず、液漏れ防止装置のついたガソリン/オイルタンクやバッテリー、そして固定用のタイダウン用フックも、すべて自動車のトランク収納のために採用されたメカニズム。
エンジン:空冷2ストローク単気筒 49cc 最高出力:2.5PS 重量:45kg 年式:1981年
当時の販売価格:80,000円 現在換算で110,038円(消費者物価指数)

コメント