初めての人にも、二輪車の素晴らしさを。

ホンダコレクションホール

ロードパル
現在ではすっかり定着した50ccファミリーバイク/スクーターの最初の大ヒットモデルと呼べるのがこのロードパルだ。これまで二輪車に乗ってるのほとんど男性であった1970年初頭。女性にも二輪車の素晴らしさを届けようと開発された。自転車感覚の気軽さと手頃な価格、‟ラッタッタ”のリズムが印象的なCMでファミリーバイクブームを巻き起こした。その人気は後により多くの人々を巻き込む80年代のスクーターブームと発展することとなる。
それまでも、リトルホンダなど50ccモペッドは発売されていたが大きなヒットにはならなかった。ペダル付きのモペットではなく、全く新しいジャンルと言えるステップ付きのモデルはこのロードパルが最初である。
多くのエポックキングな設計がなされているが、最大の特徴はゼンマイを利用したタップスターターと呼ばれる始動方式で、キックペダルを数回踏んでゼンマイを巻き、レアブレーキレバーを握るとゼンマイの力でクランクを回すというもの。普通のキック始動よりもはるかに軽く、スカートを履いた女性でも簡単に始動できた。
ロードパルという名称よりも、始動の簡単さをあらわすキャッチフレーズである‟ラッタッタ”の方が有名になってしまうほど画期的なだった。
スカートでも乗りやすい低バックボーンのシンプルなフレームに吊り下げられ、マグネット一点の2サイクル空冷エンジンは2.2PSを発揮し44kgの軽い車体を軽快に走れた。
エンジン:2ストローク単気筒49cc 最高出力:2.2PS 重量:44kg 年式:1976年 蓄力式始動方式
当時の販売価格:59,800円 現在換算で108,228円(消費者物価指数)

パルフレイ
人気爆発のロードパルをさらに女性向きにしたモデル。
やさしく優雅なバックボーンパイプフレームに、レッグシールドを装備している。
エンジン:空冷2ストローク単気筒 49cc 最高出力:2.2PS 重量:52kg 年式:1978年
当時の販売価格:75,000円 現在換算で121,136円(消費者物価指数)

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