・一人の天才から、全員の力を合わせる時代 ・信じる道を進む
世界がオイルショックや公害問題に直面していた時代、ホンダもひとつの区切りを迎えていた。
創業者である本田宗一郎から次世代へバトンが渡され本格的に世界の四輪車市場へと進出していく時、自動車の個人需要が伸びて活状を呈する一方で大気汚染といった新たな社会問題が生じていた。
そうした背景もありN360の後継機種には1300の反省からの教訓得て、次のクルマは本田宗一郎がこだわる空冷エンジンではなく絶対に水冷エンジンであるべきだ。と言う若手技術者たちは議論を重ね本田宗一郎に直訴した。その熱い想いに本田宗一郎も折れた。
そして後続モデルのライフは水冷エンジンで登場。それ以降ホンダは水冷エンジンへと大きく舵を切っていった。
新型軽自動車ライフはカムシャフト駆動ノイズの防止対策として日本の量産車で初めてタイミングベルトを採用した。カムチェーンのような高周波打音の発生もなく、オイルによる潤滑も不要となりエンジンブロック外への設置を可能にした。タイミングベルトの期待寿命は80,000kmにも及びエンジンの品質と整備性の向上に大きく貢献し新しい時代のニーズに対応していくことになる。
エンジン:水冷4ストローク2気筒OHC 356cc 最高出力:30PS 重量:510kg 年式:1971年
4ドア・デラックス 4速マニュアル車
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