世界に例がないものをつくる。

ホンダコレクションホール

「水冷エンジンも水を空気で冷やすのだから初めから空気で冷やす空冷エンジンの方がいい。そうすれば水漏れの心配もなくて、メンテナンスもしやすい。」本田宗一郎はホンダ初の小型乗用車もF1マシンRA302と同じく空冷エンジンにこだわった。
この考えから生まれたのが、DDACエンジンを搭載した1300だった。しかし技術的な賞賛は得たものの期待した販売台数は得られず商業的には失敗に終わった。
お客さんに喜ばれる手段であるはずの技術が前に出過ぎてしまった。これが1300から得た大きな教訓になった。
DDACエンジン
1969年に、1300セダン・クーペに搭載されたエンジン。DDAC(一体式二重空冷)エンジンで強制空冷と走行高気圧の二重空冷式で空冷F1技術を導入し100PSの高出力を誇った。
エンジン:空冷(DDAC)4ストローク4気筒OHC 1,298cc 最高出力:100PS

1300 77
独創的なDDACエンジンを搭載した、FF、四輪独立懸架などを採用したホンダ初のファミリーセダン。
四角箱の形とアルミホイルがマッチしてかっこよく、ピラーの線がホイルの真ん中に来ることで美しホルムが造られている。
エンジン:空冷(DDAC)4ストローク直列4気筒横置OHC 1,298cc 最高出力:100PS 重量:885kg 年式:1969年
モノコックボディ、四輪独立懸架
当時の販売価格56,800円 現在換算で208,071円

PA302
68年F1世界選手権第6戦フランスGO出場車と同型に空冷エンジンを搭載した。独創的な空冷V8エンジン搭載したホンダの大一期F1時代の最後を飾った。
エンジン:空冷4ストローク120度V型8気筒DOHC4バルブギヤ駆動 2,987cc 最高出力:430PS 重量:500kg 年式:1968年
軽合金モノコックフレーム リアウインドグ装備

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