今みてもかっこいい車5

ホンダコレクションホール

今回はホンダ T360について紹介したいと思います。

T360はホンダにとって最初の市販4輪自動車。

当時、1963年(昭和38年)3月、特定産業振興臨時措置案(通称 特振案)が内閣に提出された。

内容は鉄鋼業・石油化学・自動車産業は既存の会社以外作れないという内容で、ホンダは当時まだ2輪自動車は多く作っていたが4輪自動車は作っておらず急ぎ作り販売されました。

ただ、法案が出る前からホンダは4輪自動車の開発をしており当初はS360やS500といったスーパーカーの開発を進めていましたが専務の藤沢武夫さんが「(当時の)4輪車の需要は商用車の方が多い事」「まだオートバイの販売網しかないホンダ販売店で売るための車」という点を考慮し「冬にバイクの代わりに売れるもの」「オートバイ店でも扱えるもの」として軽トラックのT360が初市販4輪自動車として売られました。

エンジン:4ストローク 直列4気筒 DOHC 354cc 最高出力:30PS/8,500回転

重量:550kg 当時の販売価格349,000円  現在換算で約1,722,380円(消費者物価指数)

エンジンは当時のF1マシーンと同じデザインでエンジンは低重心にする為に横置きシート下に搭載されている。それゆえ「スポーツ軽トラック」と呼ばれていた。(販売した翌年にF1に参戦した)

当時としてしては珍しい4速トランスミッションで、他社の普通車は3速トランスミッション。

フードは初期は金属だったが後期はプラスチックでできている。

サイドブレーキは運転席の右端(右ドアとシートの間)、また運転で一番面白い部分がシフトレバーは普通フロアシフト(運転席と助手席の間からバーが伸びてるタイプ)T360はコラムシフト(ハンドルの付け根からバーが伸びてるタイプ)のところにある。

なぜ、ここまで運転席と助手席のあいだにスペースをあけたかというと真ん中に子供を乗せる為にと言われています。

T360の顔はとても可愛くモンキーフェイスに見えるがフードのホンダマークはビックホーンの角のように存在感がある。

わたし的に凄くエモいと思ったところがガソリンキャンプとオイルキャップ(写真撮れず)の文字です。

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